第7回  ノシランを見よう

日 時 令和3年9月12日(日)午前9時30分~11時30分頃
集合場所 宇野公園駐車場(湯梨浜町)
観察場所 宇野海岸~馬ノ山(東郷湖羽合臨海公園)
定 員 20人【8月29日(日)午前9時~受付開始・先着順】
その他 ・マスク着用、活動しやすい服装でご参加ください。
・新型コロナウイルスの感染状況により中止することがあります。

     

《活動報告》

 海岸と海食崖(波の浸食によって形成された崖)に自生する植物の観察会を行いました。倉吉自然科学研究会の磯江茂秋先生と藤田順之助先生に解説をお願いしました。曇りで過ごしやすい天気の中、12人のご参加がありました。

 宇野海岸では海岸に自生する植物を観察しました。ハマゴウやウンラン、ネコノシタなど様々な花が見頃でした。

 

ウンラン
  
        ハマゴウ

       ネコノシタ

 

・ウンラン(海蘭):海岸に生え、ラン(蘭)のような花が咲くことから名付けられました。
・ハマゴウ(浜香):浜に生え、良い香りがすることが名前の由来です。
・ネコノシタ(猫ノ舌):名前の通り、葉の表面が猫の舌のようにザラザラしています。 


  

 波による浸食によって形成された崖を海食崖といいます。馬ノ山は海水面が今よりも高かった縄文時代に形成された海食崖です。馬ノ山では、ノシランやトウテイランなどの貴重な植物を観察しました。


       ノシラン

        ヤブラン

       トウテイラン

 

 ヤブランとノシランはよく似ていますが、花と種子で見分けることができます。
・ノシラン:白い花が咲き、種子は青色です。
      太平洋側にはよく自生していますが、日本海側の自生地は少ないです。
・ヤブラン:青い花が咲き、種子は黒色です。
      園芸用に栽培され、庭先に植えられているものも見かけます。

・トウテイラン:湯梨浜町を含めて全国で3カ所にしか自生していません。

 海岸や崖のような厳しい環境の中でも植物は様々な工夫をしながらその地に適応し、たくましく生きています。今回のイベントが海岸の植物や貴重な植物への理解を深めるきっかけになれば幸いです。

 次回の植物観察会は令和4年3月下旬に「春の打吹山を見よう」を予定しています。
 ぜひご参加ください。

 

 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

                    ※今回配布した資料はこちらからダウンロードできます。                     R 3年度自然ウォッチング⑦リーフレット(pdf 728KB)