人物埴輪は、形象埴輪のなかでも家形や器財埴輪などよりも遅れて出現する。中西出土品は、鎧・兜に身をつつんだ武人像である。髪を美豆良に結い、ネックレスをつけている。顔面には朱と緑の顔料を放射線状に塗る。埴輪に緑の彩色が施されるのは大変珍しい。 | |
全体にどっしりとした感じがあるが、顔を少し斜めに傾け、目もとのやさしい愛らしい顔をした鹿埴輪である。角をもつ雄鹿。塗彩された赤色顔料のあとが残る。同じ古墳からは他に鶏形埴輪も出土している。動物埴輪は県内で10体以上出土しているが、鹿は本例を含め4体ある。 | |
埴輪のなかでは比較的早く出現する。家の大小や棟飾りなどで母屋・副屋を区別し墳丘上にならべられる。 aは入り母屋式建物。 bは切妻式建物。 Cは寄棟式の大型建物で、 大棟に堅魚木(かつおぎ)をのせている。 いずれも、全体に丹塗りする。 | |